石垣牛について
石垣牛とは、
沖縄県の八重山諸島、特にその中核市である石垣市や石垣島において生育されている肉牛の総称です。石垣牛の定義としては品種が黒毛和種であることとともに、八重山郡内で一定期間以上の飼育期間が必要とされています。しかし、石垣牛は素牛としての価値が高いことから八重山郡内で出生した多くの子牛が、そのまま石垣牛として育成されず県外のブランド牛として肥育されています。そのような状況において八重山郡内で生まれ育ち、そして屠畜(消費)までの生産と消費体制がここ石垣島で完結することが石垣牛の最大の特徴であり価値でもあります。和牛は温暖な地域を好むことから、石垣牛は南国の風土でストレスを感じることなく育っていいきます。その温暖な環境が肉質にも大きな影響を与え、その肉質は脂身(サシ)がさっぱりとしたものとなり、それとともに甘味のある風味豊かな味わいを持っていると評価されています
厳選される等級と品質
肉質の格付けによって特選と銘産に分かれ、A4ランク以上もしくはB4ランク以上の格付けがなされれば前者、A3ランクもしくはB3ランクの格付けがなされれば後者となります。
生い立ち!
石垣牛は元々ブランド牛としてではなく、全国各地に存在している数多のブランド牛に成長する素牛として生育されていました。それゆえ、八重山郡においては日本本土に向けての子牛の出荷のみが畜産業のベースであり、牛肉の肥育はそれほど盛んに行われてませんでした。しかし、石垣牛が子牛としての品質が高いこと、そして石垣島や八重山郡の畜産業を活性化させるという目的で地元でのブランド牛としての肥育が行われるようになったのです。
石垣牛が世間において最も注目を集めるようになったのは、2000年に沖縄で行われた沖縄サミットでした。各国の首脳が集まる晩餐会で石垣牛が使用されたところその味に評判が集まり、それがきっかけとして国内だけではなく海外においてもその名が知られるようになったのです。その後石垣牛のブランドをさらに信頼性の高いものにしようとする動きが高まり、平成20年には沖縄において石垣牛の名称が商標登録され、今現在の沖縄県を代表する名産品の1つとして扱われるようになっています。